書店・喫茶 common house、始動しました/common houseの窓から #0(2025.11.20)

はじめまして&ご無沙汰しております。3月に書店・喫茶common houseをオープンしました。ニュースレター「common houseの窓から」スタートします✉️
common house 2025.11.20
誰でも

こんにちは!以前からこのニュースレターを購読してくださっているみなさま、大変ご無沙汰しております。しばらく更新されてないにも関わらず、common houseオープン以降に当店を知って購読してくださったり、何かしらのルートで辿り着いてくれた方もありがとうございます。

このニュースレターは、東京の世田谷区給田にある書店・喫茶common house(コモンハウス)の店主であるさやかとみつるが、店の開業前の2023年春にはじめたものです。もともとは日記の配信や読んだ本の紹介、ZINE制作やブックイベント出店にまつわるお知らせに使っていました。

今年の3月にcommon houseをオープンし、8ヶ月。ニュースレターをやりたいなと思いながらも個人で運用していたこの場を再開するか、それとも店として新しく仕切り直すべきか、プラットフォームは…などなど迷っていたのですが、ひとまずこちらを再開する形でニュースレターを配信してみることにしました! コモンハウスでの展示やイベント情報、入荷商品や読んだ本の紹介、店や私たちの最近のことなど、お届けできたらと思っています。

ちなみに "10 years later(テン イヤーズ レイター)" は、私たちが個人的にZINEをつくっていたときの出版レーベル名であり屋号です。SNSや店頭での私たちよりはもう少しパーソナルに、ゆるく、店と私たちの中間のような位置付けでやっていけたらと思っています。(過去に公開していた記事もだいぶ個人的というか、今とは状況やテンションが異なる部分もあるので正直恥ずかしさもあるのですが、しばらく残してみようかなと思っています。どこかで一部アーカイブするかもしれませんがその際はご了承ください!)

それではここから新たにスタート!どうぞよろしくお願いします。

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書店・喫茶 "common house" について

店名は "common house" 、コモンハウスと読みます。「コモンさん」と呼んでくれている方もちらほらいる模様。(とある小さな常連さんも「コモンさん」で認識してくれているそう…!かわいすぎますね)

書店としては、新刊、古本、ZINEなどのリトルプレスを取り扱っています。新刊のジャンルは、社会・歴史、ジェンダー、フェミニズム、人文・思想、エッセイ、ケア、教育あたりが今は多め。絵本もあります。その他にも小説や詩歌や食、旅、アートなど。これからもどんどん変わっていきそうです。喫茶ではコーヒーやビール、季節のドリンクの販売、HOMECOMINGさんのヴィーガン焼き菓子(めちゃくちゃ美味しいです)などを販売しています。店内利用、テイクアウト、どちらも可。喫茶スペースとしている和室にはライブラリーもあるのでカフェ利用の方はそこの本も自由に読んでいただけますし、展示開催時には和室がギャラリーにもなります。

店があるのは東京の世田谷区給田。世田谷区の端っこ、一歩超えれば三鷹市や調布市という複数の自治体が入り混じる場所です。給田は「きゅうでん」と読みます。最寄駅は京王線の千歳烏山駅か仙川駅で、新宿駅からだとだいたい電車で20分ほどの場所。店はどちらの最寄駅からも徒歩約20分の場所にあり、団地やマンション、アパート、一軒家が集まる緑豊かな住宅街にあるアパートの一室でひっそりと営業しています。ゆったりとして落ち着いていて、自然豊かだからか仙川駅からの徒歩ルートのほうがお越しくださる方に人気な印象です。店周辺の雰囲気や自然、緑道や団地の感じが好きだと言ってくれる方も多くて嬉しい限り。どちらの最寄り駅からもバスも出ています。中央線沿線にお住まいの方は、吉祥寺や荻窪からもバスが出ているのでそちらもおすすめ。あとシェアリングサイクルも便利です。(ハローサイクルのポートがすぐ近くにあります!)

今の立地で営業しながら感じる良さは色々あるのですが、そうは言ってもアクセスという意味では決してよくはないと思うので、特に遠方からはるばる訪ねてきてくださる方には感謝の気持ちでいっぱい…。ご近所さんや常連さんもそうですし、お礼を伝えたい人が本当にたくさんいます。

営業時間は、2025年11月現在は平日12時〜19時土日祝12時〜20時。定休日は木曜日、隔週で水曜日もお休み。店主二人で店に立っている日もあれば、どちらか一方だけのときもあります。毎週火曜日は私さやかが終日不在ですが、他の曜日は週によってパターンが違ったりするのでお知り合いの方やご用の方は事前にご連絡いただけたら嬉しいです。できる限り二人で店にいられるようにします!

可愛いと好評の店主みつる作のロゴ。当店に実際にある出窓を反映した窓のイラストがポイントです。ニュースレター名「common houseの窓から」(みつる案)もこの窓から来ているそうですが、どこかで聞いたことがある名前に感じるのは私だけでしょうか…。

可愛いと好評の店主みつる作のロゴ。当店に実際にある出窓を反映した窓のイラストがポイントです。ニュースレター名「common houseの窓から」(みつる案)もこの窓から来ているそうですが、どこかで聞いたことがある名前に感じるのは私だけでしょうか…。

こちらはニュースレター用画像、common houseロゴ feat. 10 years laterアイコンのゾウです🐘

こちらはニュースレター用画像、common houseロゴ feat. 10 years laterアイコンのゾウです🐘

店名の由来やコンセプト、開業に至るまでの話なども書きたいのですが、ここで書き始めるとどこまでも長くなってしまいそうなのでどこかでまとまって書きたいと思っています。目標がないと書けない…(意思が弱い)ということで、次の出店が決まりました!

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12/21 BOOK TURN SENDAIに出店します

12月21日(日)に仙台で開催されるBOOK TURN SENDAIに出店します。仙台を拠点に活動しているLAZY BOOKSのおふたりに本イベントのことを教えてもらい、申し込むに至りました。今年からスタートしたイベントだそう。前売り券の販売もはじまっているそうです!

 "common house / 10 years later" として、当店で取り扱わせていただいているリトルプレスを中心とした本を販売、またコモンハウス開業のことをまとめた新作ZINEを初売りできたらと思っています。つい先日、新作ZINE編集会議のキックオフをしたところなのですが、無事にできあがるのか…? 本屋をオープンしますというご挨拶カードをはじめて配ったのも去年の青森での八戸ブックフェスだったし、なぜか東京から遠く離れた地で何かとお披露目をしがちな我々。できあがったZINEはその後、common house店頭・オンラインでも販売予定です。

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11/16-12/14 中川晃太作品展「詩的都市 POETIC CITY –都市を詩的に考える」開催中

フライヤーデザイン:Kota Nakagawa

フライヤーデザイン:Kota Nakagawa

フライヤーデザイン:Kota Nakagawa

フライヤーデザイン:Kota Nakagawa

common houseでは11月16日から新しい作品展がスタートしています。今年の5月に刊行された中川晃太(なかがわ こうた)さん編著のリトルプレス『詩的都市 POETIC CITY』の刊行を記念した本展は、本書を構成するさまざまな分野の6人からのまちと暮らしについての詩歌と散文、写真作品を当店の和室(ギャラリー)でご覧いただける作品展となっています。『詩的都市 POETIC CITY』をお読みになった方も、まだの方にとっても、大変面白く感じとっていただけるものの多い空間になったのではないかと思います。

平日は会社員として都市計画・まちづくりの分野にかかわり、その傍ら身近なまちや暮らしをテーマに写真やZINE、さまざまな方法をとおして表現・創作をつづけているこうたさん。出会いは、当店ではじめて企画・開催した4月末の読書会に参加してくれたことがきっかけでした。その後当店に通ってくれるようになり、都市計画やまちづくりに関わる仕事のこと、その傍ら制作活動もされていることを知りました。本をつくっているというお話は読書会のときから聞かせてもらっていて、5月に完成した『詩的都市 POETIC CITY』を見せてもらってからは、まちや日常を見る目が自分の中で日々少しずつ変わっていくような、余白のようなものが生まれていくのを感じています。それはきっと、『詩的都市』というプロジェクトを通したこうたさんからの問いかけ−都市を、つまりは日常や普段いる場所の中で見落としているものを拾い上げ自分の言葉で捉えるという宿題−を本書から受け取ったからなのだろうなと思っています。

まちづくりに関わる同年代の一人で、違和感や言葉にできなさを抱えながらも仕事と生活と制作の間を行き来している。まちづくりにかかわる仕事と、店をあけること。スケールや働き方は違うけれど、人がくらし、過ごす場をつくっている。それは大袈裟でなくやはり社会の一部をつくっているということでもあって、そういう意味ではこうたさんと私たちがやっていることの間にはきっと通じているものがいくつもあるのだと思っています。そんなこうたさんの活動をもっと知りたくて、そして『詩的都市』のテーマである身近なまちや暮らしのこと、市井の人々すなわち私たちの言葉をこの場所で捉え直し、考えてみたいと思い、このたび当店での展示をお願いできないかとお声がけをさせてもらいました。

こうたさんの撮る写真も本当に美しいんです。寄稿者のみなさんの詩歌や言葉、そしてまちづくりというテーマとともに、写真そのものもぜひただ眺めて感じていただけたらと思っています。こうたさん自身もはじめての作品展とのこと。会場の写真もすでにとっても綺麗に撮ってくれていてSNSでもアップしているのですが、直接でしか感じられないものがたくさんあると思うのでぜひ会場に足を運んでご覧ください!

photo credit:Kota Nakagawa

photo credit:Kota Nakagawa

photo credit:Kota Nakagawa

photo credit:Kota Nakagawa

photo credit:Kota Nakagawa 

photo credit:Kota Nakagawa 

🌳イベントも企画しています!

もう今週末に迫っていますが、会期中のイベント一つ目は「まちあるき」!当店としてもはじめての試みで楽しみ。テーマは「お散歩しながら探してみよう わたしのまちの、みんなの小さな共有地」で、こうたさんとcommon house店主ふたりのお気に入りスポットまたは「小さな共有地」だと感じる場所を巡りながら、みなさんにもなんだかいいなと思う場所や「小さな共有地」を探して見つけていただくというおさんぽ会です。普段暮らしているまちのお気に入りの場所を持ち寄るというプチ事前課題や、当日はまちあるきの中で気に入った場所の写真を撮って、カードに言葉を書くというちょっとしたワークも。同じ道を歩いても、なんだかいいなと思ったり、目にとまる場所、もの、出てくる言葉も本当に人それぞれなんだろうなと思っています。まちあるきという企画そのものにご興味がある方も、当店があるのってどんな場所なんだろうという方も、日頃近くで過ごしているけれど意外とまちをじっくりと見ていないなという方にも、楽しんでいただける会になるんじゃないかと思っています。

まだ数名はご案内可能ですので、二日後ですがピンと来た方がいましたらぜひ!参加費は無料、当日10:30-10:50が受付時間です。お問い合わせはcommon houseのDMまで。

photo credit:Kota Nakagawa、こちらもフライヤーデザインは店主みつる

photo credit:Kota Nakagawa、こちらもフライヤーデザインは店主みつる

会期中イベント第二弾は読書会!「まちとくらし」という言葉をテーマに、連想した本を持ち寄る形式の読書会です。一つのジャンルや系統に絞られず、いろんな方向に振れそうな、人それぞれの解釈や言葉に触れられそうなこの読書会。私もどの本にしようかなと考えているところです。

告知時にも書いたのですが、最近自宅の引越しをして(店までの自転車通勤がとても楽に!嬉)かつて過ごしていたまちで心の支えになってくれた個人店や何気ない景色をよく思い出すようになりました。過ごす場所が少し変わるだけで生活圏というか動線って本当に変わりますよね。こんな景色があったんだと思うし、かつて見ていた景色が(本当は遠くなくても)遠くにも感じます。

持ち寄っていただく本のお題はこんな感じ📖もちろんこれに当てはまらなくてもメインテーマ「まちとくらし」に関連していると思われるものであればOKです。

・読書会テーマ「身近なまち 日々のくらし」から思い浮かべた本 

・まちや都市を見つめ直したり、考えるきっかけとなってくれた本 

・日々の暮らしがちょっとだけよく思えたり、「そういえばこのまちのこの場所いいな」と特定の場所を思い出させてくれたりした本 

・『詩的都市 POETIC CITY』を読まれた方は、本書から連想した本や関連図書になりそうな本や作品もあればぜひお持ちください

こちらの読書会はまだお席に余裕があります!12月13日(土)18:00-20:00、参加費は1000円+1Dオーダー。ご参加希望の方はcommon houseのDMにてお問い合わせまたは店頭でお声がけください。

読書会の終了後は、最近の夜イベント後の定番! 21時まで参加者向けに店内を解放して自由に過ごしていただける&お食事も持ち込み自由の時間帯としています。読書会後に改めてじっくり作品展や本を見たいという方も、こうたさんや参加者のみなさんとの交流を楽しみたい方も、たださくっと夜ご飯を済ませて帰りたい方も、ぜひぜひご自由にご利用ください。

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都市を考え、詩的に捉えようとするこうたさんの試みは、この資本主義社会の中でさまざま直線や型、ルール、わかりやすさに押し込められた私たちの身をそれらから一旦ほどき、本来の心地よさや自然、曖昧さやわからなさを取り戻そうと行き来してみることなのではないかと感じています。…というこの言葉は会期がはじまる前にメモに残してあった私の言葉で、また会期が進んでいく中でいろんな方と言葉を交わしたり、本を読んだりしていく中で(こうたさんには本展開催にあたり選書もしていただきました!)自分の中で見つけられていなかった言葉が出てきたり、『詩的都市』の解釈がゆるやかに変わっていったり、変わらなかったりもするのだと思います。

会期は12月14日(日)までと約一ヶ月。これまでの展示よりも少し長めに設定しております。

土日にはこうたさんが在廊もしてくださいます。都市計画やまちづくりのこと、写真や創作、詩歌、表現、そして作品展のこと、きっとお話してくれると思います。ぜひ遊びにいらしてください。

|こうたさん在廊予定|

11/22(土) 14:00-17:00 ※11:00~まち歩き会

11/30(日) 12:00-14:30

12/7(日) 15:00-18:00

12/13(土) 15:00-18:00 ※18:00~読書会

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coming soonなお知らせ

🏠取材いただいた記事の掲載誌が12月に二冊刊行されます

店頭ではちらほら予告していますが、一冊はcommon houseとして取材いただいた雑誌、もう一冊は店主さやかが個人的にあれこれ(本当にあれこれ!)お話をさせてもらったインタビュー企画の載った雑誌が12月に刊行されます。どちらも個人的にも大好きで、当店でも取り扱っている雑誌なので嬉しい。詳細は正式にリリースされましたらまたお知らせします!

🏠【展示予告】12月27日〜1月11日「言葉を 編む生ける展」開催します

ニッターの「食べて編んで寝る」といけばなを提案する「植堂」による二人展を12月27日から当店で開催します。告知・詳細は追ってとなりますが、会期中はおふたりによるワークショップも開催予定。当店は年末年始も営業予定(12/30はおやすみ)、大晦日と三が日は毎日14:00-19:00で営業予定ですので年末年始も近くにいるよ〜という方はぜひぜひ遊びにいらしてください。12月の営業予定はまたお知らせいたします!

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初回から内容もりもりになりました。ここまで読んでくださりありがとうございます!最後に、春に書いたまま投稿できずにいたニュースレターの下書きに添付してあった写真を添えて👋

またコモンハウスで、または次回の配信でお会いしましょう!

オープンお祝いで大好きなお友達からいただいたお花。開店直後もそのあとも、本当にいろんな方からお祝いをいただきました。ありがとうございます!

オープンお祝いで大好きなお友達からいただいたお花。開店直後もそのあとも、本当にいろんな方からお祝いをいただきました。ありがとうございます!

3月末に開催したダーニングのイベント。当店はじめてのイベントでした。お越しくださったのはイベントやワークショップでも活動されている<a href="https://www.instagram.com/aya.darning/" target="_blank">Aya先生</a>。またダーニングが必要な季節になってきましたね。

3月末に開催したダーニングのイベント。当店はじめてのイベントでした。お越しくださったのはイベントやワークショップでも活動されているAya先生。またダーニングが必要な季節になってきましたね。

当店喫茶で使わせていただいている成井窯さんの陶器。ドリンクはこちらの食器で提供しています。4月には益子へ窯の見学にも伺いました!

当店喫茶で使わせていただいている成井窯さんの陶器。ドリンクはこちらの食器で提供しています。4月には益子へ窯の見学にも伺いました!

当店でご購入いただけるHOMECOMINGさんのヴィーガン焼き菓子(週替わり、毎週金曜入荷)です!

当店でご購入いただけるHOMECOMINGさんのヴィーガン焼き菓子(週替わり、毎週金曜入荷)です!

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