【お知らせ】新作ZINE『Colorful vol.2 休職を咲かせる』
だいぶ久しぶりの更新になってしまいました。更新できていなかったこの間に新たにニュースレターを購読してくださった皆さん、ありがとうございます。
このタイミングで改めて簡単に自己紹介をしたいと思います。MitsuruとSayakaの二人で、10 years later("テンイヤーズレイター"と読みます)という名前で活動しています。
現在の活動はリトルプレスを作り、文学フリマやzineフェスなどのイベントに出店するという個人出版レーベルのような動きがメインで、このニュースレターは10 years laterのオンラインでの発信の場という位置付けです。旅の日記、読んだ本について二人で話す「二人読書会」、そして創作や出店予定のお知らせなどを不定期に配信しています。オンライン・オフラインともに自分たちが大事だと思うこと/わくわくできることをこれからやっていけたらと思っています。
さて今日は、新しいZINEができましたというお知らせです!(完成したのは6月ですが...)
これまでに10 years laterで作った2つのzineに続き、今回も神奈川県の妙蓮寺にある本屋・生活綴方さんのリソグラフ印刷機をお借りして制作しました(生活綴方さんは本の取り扱いだけでなく、店内の印刷機を使って本を作るという出版部門も持っている、とても面白い素敵な本屋さんです。リソグラフは生活綴方さんが開催する講習会を受講したうえで入会して会員になれば誰でも使わせてもらうことができますので、興味のある方は是非!)。
今回の新しい作品づくりは、個人的な過去の経験と今を見つめ直す作業になりました。
10 years laterとしてzineを作り始める前、2023年の夏に一人で『2022年私の夏、初めての休職日記』という作品を作りました。その中に収録している二年前の日記が今回の作品のベースになっています。休職日記は小部数しか作れていなかったので手元から在庫がなくなり、どうしようかなと迷っていたところ、10 years laterから休職日記のリニューアル版として発行しようということに。心機一転タイトルも変え、私たちが作っているColorfulというマガジンのシリーズの第二号という位置付けにしました。前半は過去や働くことなどへの今の気持ちを綴ったエッセイ(書き下ろし)、後半が二年前の日記という構成になっています。イラスト・組版・あとがきはMitsuruにお願いしました。
zineはできあがったのちに、6月に岩手県・紫波町で開催された本と商店街で初売り(生活綴方さんのブースで作品を置かせていただきました)、それから7月に東京・中目黒で開催されたSakumagのオープンハウスにもメンバー作品として持っていきました。10 years laterのオンラインショップにも載せています。イベントやオンラインで早速購入してくださった方、本当にありがとうございます。
この一冊が生まれたのは、日記を綴っていた当時の自分を支えてくれた人たちと、その日記を買い、読んでくれて、わざわざ自分の気持ちや感想を伝えてくれた人たちあってこそなので、感謝の気持ちをずっと持ち続けてこれからも作品を作っていけたらと思っています。当時起きたことだけを振り返ればなかなかにしんどく、決して元気とは言えない時期だったけれど、しんどかった時間もあとになって宝物だと思えるのは間違いなくまわりの人たちのおかげだと感じています。そしてzineを通して生まれる出会いや掛けてもらう言葉、聞かせてもらう気持ち、そういった一つ一つがあの頃の自分を慰めてくれて、傷が少しずつ癒えていくような気持ちです。
パーソナルな内容だけれど、誰かの言葉の中にヒントや答えを探していたあの頃の自分と近い状況にいる人や、私の経験と言葉で何か明るいものが見える人がもしもどこかにいるのなら、そういった人に偶然にでも届いたらこれ以上に嬉しいことはないなと思っています。人間なら立ち止まったり休んだりが必要になることは誰にでも起こり得るものだと思うし、そういうことを恥ずかしいこと、弱いこと、なんとなく隠さなきゃと思わされない世界にしたいから、私なりにできることをやっていけたらいいなと思っていて、その一つとして自分はこうしてzineを作ったりしているような気が今のところはしています。
ちなみにオンラインショップは一応開設はしているものの、輸送にかかるコストや環境負荷等もあるので、近い人にはできるだけ手渡ししたいと個人的には思っています。夏はしばらくお休みしているイベント出店も9月末からは月1回ほどのペースで再開できそうなので、そういう機会にぜひ直接手に取っていただけたら嬉しいです!(出店の告知にニュースレターを全く活用できていないので、これから頑張りたい...。正式告知ではないのですが、9月は八戸、10月は大阪、11月は東京でzineを見ていただける機会がありそうです)
それでは、気候危機の深刻化を感じざるを得ないこの暑すぎる夏、みなさまどうかご自愛ください。世界を見ればパレスチナの状況や広島市平和記念式典へのイスラエル代表招待など(反対署名をまだしていない方は是非お願いします!→ 署名リンク)おかしなことや考え始めると暗い気持ちになることばかりですが、なんとか自分たちにやれることを見つけていきたいところです。最後までお読みいただきありがとうございました。
(Text:Sayaka)
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Colorful vol.2 『休職を咲かせる』
人の色んな感情や気持ちにフィーチャーするColorful Magazineシリーズ。第二弾は「休職を咲かせる」。A6サイズ、68ページ、すべてリソグラフで印刷。税込850円。
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